グランドスタッフからCAへ!仕事内容・給料・福利厚生はどう違う?

現在の仕事にやりがいを感じながらも、幼い頃から抱いていたCA(客室乗務員)になりたいという夢を諦めきれないという方もいらっしゃることと思います。

 実際に転職をしてCAとして働いている方は多くいます。例えば、空港グランドスタッフからCAに転職される方も多く同じ空港勤務ということで接客業務に関しては似通っている部分もあります。

CAになるためには、航空会社ごとの年に1度の募集に合わせて準備をしていく必要があります。
グランドスタッフの仕事を続けながら転職の準備ができるのか、CAになった後で生活や仕事環境はどのように変化するのかなど、不安なこともあるかと思います。

転職前にまず、グランドスタッフとCAの基本的な違いについて知っておくと、CAになる夢を叶えた後の具体的なイメージがしやすくなり、転職準備のモチベーションも上がるのではないでしょうか。ここでは、グランドスタッフとCAの基本的な業務内容や雇用形態などの異なる点についてお伝えします。

目次

CAの主な業務内容とは?

CAの業務内容は大きく分けて2つあります。

1.「機内サービス」
お客様が快適な空の旅を楽しめるよう一人一人に気を配りながら、食事や飲み物の提供などを行う業務です。また、離着陸の注意事項や非常時の説明、新聞、雑誌、毛布などの配布や回収、免税品の販売なども行います。

2.「保安管理」
お客様の安全を守るため、機体に異常がないかなどの安全確認を行う業務です。機内でトラブルが発生した際、冷静に迅速かつ適確な対応を取ることが求められます。また、フライト中、気流の変化により急な揺れが予想されることもあります。パイロットから飛行状況についての連絡を受けたら、お客様にシートベルトを締めてもらうようお伝えします。パイロットと連携し、天候や運行状況など各種の機内放送を担当することも、CAの大切な業務のひとつです。

CAの魅力、やりがいは?

CAはお客様と直接接するため、一人一人に合わせた心遣いを意識した接客が求められます。そのため、乗客からダイレクトに「ありがとう」と言われることが多く、そこにやりがいを感じるCAも多くいます。

 グランドスタッフも直接お客様と接する仕事なので、感謝の言葉を言われることもあると思います。お客様からの笑顔とありがとうの声は大きな喜びとやりがいに繋がります。CAもグランドスタッフも共通しているやりがいと言えるでしょう。

 一方で、グランドスタッフは地上職なので、職場は空港内に限られています。CAの職場は上空の機内。フライトで様々な土地に行くことができるので、休憩する場所は日本各地、あるいは海外です。仕事で各地に赴くことができるのは、グランドスタッフはまた違ったCAの魅力ともいえます。

 更に、プライベートで飛行機を利用する際も「社員割引」で定価よりも安く航空券を購入することが可能なので、休暇をよりお得に、充実させて楽しむことができるので、CAのメリットのひとつでもあります。

大手航空会社ANAとJALの福利厚生

2020年度の四大卒の初任給は、ANAが180,319円、JALが188,000円としています。これに加えて様々な手当がつきます。ANAやJALのように大手航空会社では、福利厚生が充実しており、女性が多く働く職場なので、結婚、妊娠、出産、育児など女性のライフスタイルに合わせて、長く働ける環境が整えられています。

ANAは、「家族との絆・時間」の大切さを重要視し、自社便を利用して帰省しやすい仕組みを設けています。
 年次有給休暇、リフレッシュ休暇、懐妊・育児休職など、各種休暇・休職制度があります。ANAは、家族との絆・家族との時間の大切さを重要視しており、ご実家が地方のANA客室乗務員の方が、休暇を利用して自社便で気軽に実家に帰ることができるようなしくみを作っています。

 また、女性が長く働けるよう、産休育休制度はもちろん、子育て期間中に短時間勤務制度を利用することができるなど、安心して元の職場に復帰できるしくみを築き上げています。

JALは、経済界からも「ワーク・ライフ・バランス」を推進している企業として高く評価されており、育児をしやすい環境を整える制度として、深夜勤務の免除や子どもの看護休暇なども用意されています。年次有給休暇、慶弔特別休暇、前・育児休職制度、配偶者転勤同行休職制度、介護休職制度などがあります。

また、妊娠後、出産特別休暇取得までの間、地上勤務に就ける制度や、小学1年生までのお子さまがいる方が希望に応じて、月間の勤務日数を「6割勤務」「8割勤務」「9割勤務」から選択することができるなど、CAのみの待遇もあります。

CAならではの手当、キャリアアップ制度でモチベーションアップ

 一般的な航空会社はCAの手当として、ステイ費と言われている「宿泊手当」を設けています。1泊の宿泊について金額が設定されており、ステイが多くなればなるほど宿泊手当が多く加算されます。そしてフライトすればするほど加算されていく「乗務手当」もあります。乗務時間が長くなるとその月の給料に反映されます。

 頑張って働いた分だけ手当がつくため、モチベーションアップにも繋がります。航空会社によっては、能力によって手当の金額が設定されたり、チーフパーサーとして乗務すると手当がつくこともあるので、働きたい会社を決める際の参考にしてもいいでしょう。

 手当や福利厚生の他にも、個人の能力に応じて昇給したり、キャリアアップができる制度もあります。航空会社によって違いはありますが、入社後に経験を積んでから、アシスタントパーサー、パーサー、チーフパーサーの資格を順番に取得してキャリアップしていくことになります。航空会社によっては、勤務年数に応じて自動的に取得できるものではなく、個人の実力や客観的な評価などの基準を満たすことで取得していく場合もあります。本人の努力と能力次第で昇給やキャリアアップができるので、モチベーションにも繋がります。

 グランドスタッフとCAは、共通している部分もありますが、異なる部分も多くあります。CAになりたい夢をぜひ叶えて、魅力いっぱいの空のお仕事をしてみませんか?

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