女性が憧れる職業のひとつが、CA（客室乗務員）です。幼い時から憧れを抱いていたから、飛行機に乗った時に親切にしてもらったから、外見も内面も美しく品があるからなど様々な理由で、憧れから将来の夢になり、CAを目指している方もいると思います。
CAになるためには、まず採用試験に合格する必要がありますが、エントリーシートの作成や、面接試験の対策、何より英語力は必須で、特に国際線を希望するなら高い英語力が求められます。
英語ができることで様々なメリットもあり、CAの仕事のやりがいや魅力も更に感じることができます。CAに必要な英語力と仕事の魅力についてお伝えします。
１．最低限必要な英語力はTOEIC600点！
JALとANAの募集要項をみると、「TOIEC 600点以上、または同等の英語力を有すること」と記載されています。最低でも600点なので、合格する人の英語レベルは、TOEIC700点、800点なので、その点数を取れるようにしないと書類審査で落ちてしまいます。英語圏の帰国子女や留学経験があれば有利ですが、そうでない場合はTOIECの勉強をして700、800点のスコアを取得することをお勧めします。
国内線と国際線の両方の勤務を経験できると、勤務中もステイ先のプライベートでも様々な体験ができます。英語に対して苦手意識がある人もいるかもしれませんが、航空会社に就職すれば英語を使う場面は多くあります。国際線ではもちろん、国内線でも海外のお客様とのコミュニケーションをとることがあったり、マニュアルにも英語で書かれている文章があったりします。英語が苦手なままだと就職してからも苦労することがあるかもしれません。CAを目指すのであれば、早い段階からTOEICの勉強などをして英語力を身に着けておくといいでしょう。
２．英語を身に着けて、仕事もプライベートも楽しく充実！
国際線であれば、外国人クルーと一緒に飛ぶので、外国人CAと英語でコミュニケーションをとることで円滑なチームワークで働けるので、楽しく仕事をすることができます。また、英語が堪能だと外国のお客様へ日本の観光名所をご案内したり、きめ細かい接客をしたりすることができます。
仕事の時だけでなく、ステイ先のプライベートな時間でも英語が使えると楽しいことがあります。ヨーロッパであれば、２泊３日ほど泊まることがあるのですが、英語ができないと、英語のできる先輩にくっついて行かないといけません。しかし、英語ができるとひとりで気軽に観光をしたり、ショッピングもできるので、楽しく働き、楽しく自分の時間を過ごすことができます。
仕事もプライベートも楽しく充実したものにするためにも、英語を身に着けることをお勧めします。
３．CAが使う英語は、品のある「接客英語」！
CAとして仕事で使う英語はある程度決まっているので、高度なビジネス英語や豊富なボキャブラリーが求められることはありません。しかし、機内でお客様と個人的に会話をする場合もあるので、難しい単語をたくさん知らなくても楽しく会話ができる「コミュニケーション力」は必要です。お客様とお話をする場合は、もちろん丁寧な英語を話さないといけないので、「接客英語」と言われる品のある英語を身につける必要があります。
例えばJALでは、品のある英語について、「JALの英語を話しなさい」と言われます。例えば、アメリカ人はフレンドリーな性格の方が多いので、CAに対してもよくジョークを言ってこられます。お客様と楽しい話をするのは良いのですが、お客様につられて友達同士で話すようなカジュアルな英語を使っては絶対にダメです。英語に敬語の概念はありませんが、丁寧な話し方はいくらでもあるので、そのような英語を話すことが、「JALの英語を話す」ということです。
丁寧な英語の話し方の例を挙げると、「私は～がしたい」という意味の場合、友人同士では“I wanna”や、“I’m gonna go”というような言葉をよく使います。しかし、お客様と会話をする時は、“I wont to”よりも最上級の“I would like to”を使うようにします。このように、より丁寧に、品格のある英語を話す練習が必要です。
４．外資系航空会社では、丁寧な日本語力と、日本人としてのアイデンティティーが大切！
外資系航空会社働く場合は、 日系航空会社で使う英語とは全然違う英語が必要です。外国で働くので全職員が現地の人で、訓練もブリーフィングも、ミーティングも、乗務員とのコミュニケーションも全部英語です。
外資系の航空会社ではよく、キャプテンが機内でアナウンスを入れることがあります。キャプテンが英語でアナウンスを入れた後に、同時通訳のように乗務員が日本語に訳してアナウンスを入れるので、リスニング力も必要です。
お客様は日本人が多いので、日本語でアナウンスをしたり、日本人のお客様と日本語でコミュニケーションを取るので、日系航空会社と同様丁寧な日本語を話すことも大切です。英語圏に住んで日常的に英語を使っているので、丁寧な日本語を忘れることがないよう、読書をしたり、友人に手紙を書くなどして、きれいな日本語を維持できるようにすることも大切です。やはり、本を読むことが大事です。本を読んでいないとボキャブラリーが増えないので、英語を日本語に訳す時に良い言葉が出てこないことがあります。英語の語彙を増やすと同時に、日本語の語彙も増やしていけるよう努力することも大切です。
５．国際的なフィールドで活躍するCAの３つの魅力！
１つ目の魅力は、世界各地を飛び回り、様々な国のお客様とたくさんの出会いがあることです。国際線のCAであれば、１ヶ月に３ヶ国、３大陸飛び回ります。プライベートでは、ステイ先で観光やショッピングなどを楽しむことができます。国内線でも行ったことのない日本各地を飛び回ることができます。また、お客様とのやり取りができることが魅力に感じます。お客様の中には、普段接することができない要人や、芸能人もいらっしゃるので普通の仕事ではできない出会いや体験ができます。
２つ目の魅力は、航空会社の社員に福利厚生の一環として付与される「EF券（Employee Free Ticket）」という優待航空券。EF券は企業によって本人だけでなく、家族や近親者も使用できるので、家族の中にCAがいれば飛行機での旅がしやすくなります。更に英語ができると、休日を使ってひとりで気軽に海外旅行に行けるので、グローバルな視野が広がり、たくさんの素敵な体験をすることができます。
３つ目の魅力は、品のある接客スキルで、人格が磨かれることです。上述したように、CAは日本語も英語も品のある接客用の丁寧な言葉を使う必要があります。
言葉遣いだけでなく、姿勢やお辞儀の仕方がきっちりとしていると輝いてみえます。また、所作だけではなく、常にお客様を中心として考える仕事だからこそ、CAはお客様に声をかける時プラスアルファの何かをしようと考えます。
仕事で常にプラスアルファの声かけを考えているCAは、普段の生活でも友人や知人などに対しても同じような立ち居振る舞いができるようになるといいます。CAの品のある接客スキルで人格が磨かれることで、常に人に対して思いやりの心を持つことができるようになります。内からにじみ出る思いやりのある温かい人格が磨かれます。
最後に
CAには、丁寧な英語力と丁寧な日本語、それに加えて品のある立ち居振る舞いが必要です。
英語ができることで、仕事では外国人クルーと円滑なチームワークで楽しく仕事ができ、お客様ともコミュニケーションを楽しむことができます。また、ステイ先や海外旅行先で、ひとりで気軽に観光やショッピングを楽しむことができるので、グローバルな視野が広がり、人生が充実したものになります。楽しく、充実したCAライフを目指して、今からTOEICの勉強や、丁寧な英語、日本語を話す努力をしてみませんか？
