CAの給料・年収・待遇【徹底調査】2022年版

CAを目指す方なら、給料・年収・待遇など気になることと思います。JAL元CAの経験もふまえて、CAの給料・年収について紹介します。

目次

1.CAと一般事務職との給料・年収の比較

 現在(2022年)の事務職全体の平均年収は332万円で、男性は391万円、女性は317万円となっています。一方、CAの平均年収は200万円程高い550万円というデータがあります。

 また、CAだからこそ受けられる特別な待遇として。「EF兼」、「フライトで滞在中のフリーデイも仕事日に換算される」こともあります。

●EF券

「Employee Free Ticket(エンプロイー・フリーチケット)」と言って、航空会社の社員に福利厚生の一環として付与される優待航空券がもらえる企業もあります。

EF券は企業によっては本人だけでなく、家族や近親者も使用できるので、客室乗務員になる上で非常に人気が高い福利厚生のひとつとなっています。

●フライトで滞在中のフリーデイも仕事日に換算される

 3日や4日のロングフライトの後には、最低2日以上の連休を頂けるので、体を休めるのはもちろんですが、趣味や旅行、自己啓発などに時間を使えることができるのは客室乗務員ならではの勤務体系だと思います。

2.ANAやJALの客室乗務員の給料体系

 航空業界では、1994年からJALやANAが契約制雇用を開始しました。その後、国内の航空会社に続き、日本でCAを採用する外資の航空会社にまで、契約制の雇用が広がり定着しました。そして、2014年までは、日本国内21社の航空会社の内、CAを正社員として採用する航空会社はありませんでした。

その中で、ANAが2014年4月1日から正社員化をスタートさせました。そして、2016年度からANAグループのANAウイングスがCAの正社員採用をスタート、また北九州空港をベースとするスターフライヤーも2015年度4月1日よりCAの正社員化に踏み切っています。

国内の大手航空会社のANAとJALの給料を紹介します。

ANAの待遇

 ・給与

2020年度のANAの給与は、初任給が四大卒で月額180,319円(職務調整手当30,000円を含む、別途諸手当あり)に加え、乗務時間に応じた手当ありと、ANAの募集要項のページに記載されていました。(試用期間中は本給149,500円【別途諸手当あり】)

院卒と短大・高専・専門卒は以下の通りで、四大卒と同じく基本給に加え、乗務時間に応じた手当があります。

<院卒> 

月額188,221円(職務調整手当30,000円を含む、別途諸手当あり)
試用期間中は本給157,402円(別途諸手当あり)

<短大・高専・専門卒> 

月額172,417円(職務調整手当30,000円を含む、別途諸手当あり)
試用期間中は141,598円(別途諸手当あり)
また、その他の待遇は下記の通りです。

・諸手当
家族手当、住宅手当、深夜労働手当、土日出勤手当、乗務手当、職務手当など

・昇給
年1回(4月)

・賞与
年2回(夏・冬) 前年度実績

・通勤補助費
当社規程により支給

・休日・休暇
月間10日程度(年間126日)。年次有給休暇、リフレッシュ休暇、懐妊・育児休職など、各種休暇・休職制度あり

・教育・研修
専門訓練、階層別研修、自己啓発プログラム(オープンセミナー・通信教育)あり

・福利厚生
年次有給休暇、リフレッシュ休暇、懐妊・育児休職など、各種休暇・休職制度あり。ANAは、家族との絆・家族との時間の大切さを重要視しており、ご実家が地方のANA客室乗務員の方が、休暇を使って、自社便を使って気軽に実家に帰ることができるようなしくみを作っています。

客室乗務員は、女性が長く働けるよう、産休育休制度はもちろん、子育て期間中に短時間勤務制度を利用することができるなど、安心して元の職場に復帰できるしくみを築き上げています。

※詳細はANA新卒採用情報を必ずご確認ください。

●JALの待遇

JALもANAに少し遅れて、2016年4月に客室乗務員の契約社員制度を廃止し、在籍する契約社員を全て正社員化、また同年4月入社以降の新入社員も全て正社員採用しています。

・初任給:188,000円 (左記に加えて乗務時間に応じた乗務手当や各種手当あり)

・昇給:年1回

・賞与:年2回(夏季・年末)※2020年度実績

・通勤費:当社規定により支給

・勤務地:乗務便に応じた変形労働時間制
※土日・祝日勤務あり
※運航状況に応じて所定時間外労働が発生することがあります。

・休日・休暇など

年次有給休暇
‐慶弔特別休暇
‐産前・育児休職制度
‐配偶者転勤同行休職制度
‐介護休職制度など

・CAのみの待遇

‐産前地上勤務制度:妊娠後、出産特別休暇取得までの間、地上勤務に就ける制度
‐短日数業務精度:小学1年生までのお子さまがいる方が希望に応じて、月間の勤務日数を「6割勤務」「8割勤務」「9割勤務」から選択することができます。小学2年生、3年生のお子さまがいる方は「8割勤務」もしくは「9割勤務」から選択することができます。
‐1日単位の深夜業免除措置希望日申請制度:深夜業免除措置を適用中、月間のスケジュールにおいて、1日単位で深夜業を免除する希望日を選択できます。深夜業免除措置を適用しながら、選択した希望日に宿泊を伴う乗務をすることが可能です。

※JAL新卒採用情報より引用

※最新情報はJAL募集要項を確認ください。

3.CAの年代別平均年収

2021年の賃金構造基本統計調査によると、CAの年収は年齢が上がるに従って年収も増えています。一番年収が高い世代は55~59歳の883万円です。

年代年収
20代前半約300万円
20代後半約400万円
30代前半約500万円
30代後半約650万円
40代前半約740万円
40代後半約770万円
50代前半約860万円
50代後半約880万円

4.会社の規模別の年収

 CAの年収は会社の規模によって変わってきます。規模が大きくなると年収も高くなる傾向にあります。

従業員数平均年収
1000人以下約460万円
1000人以上約530万円

※2021年時点、調査の母体が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

そのほか、収入や待遇では計れない女性の職場としての充実度、世界が体感できる仕事、直接「ありがとう」と感謝を実感できる仕事です。

コロナ禍の影響で採用が中断されていましたが、JALが2022年卒の新卒の採用を再開しました。今後、既卒採用や、他社の航空会社も採用が再開される可能性があります。

CAの仕事は、この仕事に興味を持った方々にとって「経験して良かった」と必ず言える仕事です。是非、今日から一歩踏み出し、CAを目指しませんか!

<免責事項>

採用情報は、必ず採用企業のホームページでご確認ください。 

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